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下痢（げり）は脱水症状に注意しましょう

子供の病状のなかでは、発熱や咳に続いて非常に多い症状です。
乳幼児のお子様が下痢になると、水分や電解質が大量に失われてしまいます。
その結果、すぐに脱水症状の状態になるので、とくに熱が高かったり、吐いたりする時は、注意が必要です。
子どもの下痢は、たいてい急性の感染によるもので、年齢的に多いのは２歳以下の乳幼児です。
下痢をおこして、乳幼児の体重が５パーセン以上減ったときは、脱水症状になる恐れが十分あるので
水分補給をしてあげましょう。
普段から、健康なときの体重を知っておくと、良いでしょう。

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子どもが下痢になったら、その他に症状が出ていないか注意しましょう。

症状は発熱、腹痛、吐き気、嘔吐（おうと）などです。
又、便の状態（色、形、硬さ、臭い等）もよく確認しましょう。

普段の便と違うと感じたら、おむつのままお医者さんの診てもらいましょう。

嘔吐（吐くこと）がないときは、急に脱水状態になる心配はありません。
湯ざまし、番茶、清涼飲料水（イオン飲料）などを与えて、水分が失われないようにしてあげましょう。

もし吐いたりしているときは、口が渇いていないか？お肌がカサカサしてないか、おしっこの量は？などをチェックしてください。

ぐったりして黄色いものを吐いた場合は、急いでお医者さんに診てもらってください。胆汁（たんじゅう）という液で大変危険です。
この液は肝臓で作られる液で十二指腸で分泌される黄褐色の消化液です。
脂肪酸の消化・吸収を助けます。

ちなみに嘔吐があるときに『喉が渇いた』と子どもが言うからといって水分を与えすぎないようにしましょう。

嘔吐があるときは、飲んだ量以上に水分を吐いてしまいます。
このような時は、口の中を濡らす程度に水分を与え、４時間程吐かなくなったら、ゴックンとひと口程度水分を与え、それでも吐かないときに、少しずつ増やしてあげたほうが良いです。

No.	症状	状況	考えられる病気	詳細情報
５	下痢	お腹を下した時	単一症候性下痢、乳児下痢症、食中毒、過敏性大腸症候群、胃腸管アレルギー	←病名をクリック

●単一症候性下痢　たんいつしょうこうせいげりしょう　

乳幼児に見られる生理的な下痢です。

水っぽいうんちがでますが、その他の症状はありません。
赤ちゃんが元気なようであれば何も心配はいりません。

食事等も普段通り与えて構いませんが、水分だけは普段より多めに与えるなどする必要があります。

水っぽいうんちでお尻がかぶれないよう、注意してあげたほうが良いでしょう。

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●乳児下痢症　にゅうじげりしょう　

乳児の下痢の場合、そのまんまではありますが乳児下痢症といいます。

下痢や嘔吐が主な症状となりますが、ウイルスや細菌による下痢も含めて、消化不良と同じ意味で表される病名です。

<冬季下痢症>とうきげりしょう
ウイルス性の下痢症です。
そのなかでも流行期の８０％～９０％がロタウイルスが原因となります。
かかり始めは嘔吐があり、少し経つと下痢が始まります。
時には発熱や上気道感染症状［じょうきどうかんせんししょうじょう）を伴ったりすることもあります。
便は水っぽくなり、おむつから洩れてしまうほどの下痢になったりします。
ひどい時にはクリーム色になることもあり、仮性コレラ（かせいコレラ）と呼ばれていました。
脱水をおこしやすいので上記のような注意が必要です。

〈細菌性下痢症〉さいきんせいげりしょう
ウイルス性下痢症に比べて夏に多く発生します。
カンピロバクター、エルシニア、サルモネラなどの細菌が原因で発症します。
発熱や腹痛を伴うこともあり、ときにはカンピロバクターが原因でおこる事があり、赤色がはっきりした血が混ざった鮮血便（せんけつべん）がでることがあります。
赤痢（せきり）やチフスも仲間ですが、近年は減少していますが、海外から持ちこまれる事もあります。　

〈難治性下痢症〉なんちせいげりしよう
上記であげたような下痢（細菌・ウイルスなどの原因）でないのに、下痢となっていると難治性下痢症と診断されます。
生後３ヵ月以内の赤ちゃんによくおこります。
普通の治療をしたのでは効果がでません。
２週間経っても治らない場合がほとんどです。
便を細菌培養しても病原菌が見つからないまま、原因不明で死亡してしまう場合もあります。
病気としては非常の稀ですが、うまれつき腸のはたらきの悪いお子様に発症しやすいです。

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●食中毒　しょくちゅうどく

腸炎（ちょうえん）ビブリオという菌が原因となっていることが非常に多く、ついで病原性大腸菌、サルモネラなどの感染型のものと、黄色ブドウ球菌（きゅうきん）やボツリヌスなどの毒素型（どくそがた）のものがあります。

どの菌であっても発熱・悪心（おしん）・嘔吐・下痢・腹痛を伴い、毒素型のほうが脱水症状を起こしやすいです。
気をつけなければならないのは、ボツリヌス菌による食中毒やフグや毒キノコによる自然毒中毒（しぜんどくちゅうどく）です。

入院して治療しなければならなくなる恐れがあります。

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●過敏性大腸症候群　かびんせいだいちょうしょうこうぐん

多くは下痢と便秘をくり返し、疝痛（せんつう）に似た発作性の激しい腹痛を訴えます。

使には粘液性の消化しない物や、ときどき血液が混じったりすることがあります。
これは自律神経系の失調が原因で発生する症状と考えられているようです。
年齢的には思春期以後によくおこり、精神的ストレスや食べものによる刺激などが主な原因です。

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●胃腸管アレルギー　いちょうかんアレルギー

牛乳や卵などにアレルギーがあるお子様が、アレルギー反応する食べ物を食べた後、下痢や嘔吐がみられます。

又、水のような血便をみることがあります。
ときには湿疹や鼻汁などの、下痢以外のアレルギー反応を示すこともあります。

　
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そして、お子様が元気になりますように願っております。
パパさん、ママさん、頑張ってください！！

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子供の病気辞典		子供の病気を語句で検索出来るサイト。子供の病気はここで調べると良いでしょう。