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生理的な咳(せき)と病気の咳(せき)

咳は細かいチリやホコリを吸い込んだり、冷たい空気を
吸い込んだりすると、出やすくなります。
これは生理的なもので、心配することはありません。

　注意しなければいけないのは、炎症が起きた時や
何か異物が引っ掛かった時にでる咳です。

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せきの仕方によってはお医者様は聞いただけで診断できる病気があります。

百日ぜきなどはその典型的な病気です。
百日ぜきの咳は特徴があって、強くむせるようにせき込んで、「ピュー」といった横笛のようなプリーゼという症状を示します。

このように、咳は病気の事がわかる貴重な情報源といってもよいでしょう。
お子様が咳をしていたら、耳を傾けて良く聞いてみましょう。

乾いた咳や、重くてひびく澗った咳、タンがからんだガラガラ咳などいろいろなものがあります。　タンもからまず乾いた軽い咳だといっても、油断はしてはいけません。気管支炎や肺炎をおこしていることもあるからです。

咳の具合を聞きわけることは大切ですが、咳は病気をあらわす１つの情報源にすぎません。
他にも何か症状が現れていないか注意しましょう。

肩で息をしている。
熱が高くなっているなど・・・・
子どもの場合、非常に大事なのはいつもと同じように元気かどうか？、食欲は？、ウンチは出ているか？おしっこは？等々、咳に加えてこのようなことで何か異常を感じたときは、「かぜ」と決めずにお医者様に診てもらうことをおすすめます。

注意したいのは部屋の環境を良くしてやることです。
室温は20度前後、湿度は６０～７０パーセントに保ちます。
食事は無理に食べさせようとしないで、好みに応じて消化の良いものを与えましょう。
どうしても熱が下がらない時は、熱さましを飲ませるのも仕方ない事もありますが、出来れば熱さましは使わないでお医者さんに診てもらいましょう。

熱さましを飲ませないほうが、お医者さんの診断が正しくできるからです。

高熱が出たからといって、すぐに肺炎や髄膜炎になる訳ではありません。むしろ経過をみていたほうが良い場合がほとんどです。

No.	症状	状況	考えられる病気	詳細情報
２	せきと呼吸困難	呼吸がおかしいとき	上気道炎（風邪）、気管支炎、喉頭炎、細気管支炎、肺炎、気管支喘息、気道異物	←病名をクリック

●上気道炎　じょうきどうえん（風邪）

お家の外での温度変化や湿度などで、外気に含まれる物質などによるいろいろな刺激（物理的、化学的）をのどに受けてしまうと起こります。

又、ウイルスなどがのどに人りこんでくると起こるものもあります。
熱がなくて元気ならば、咳の状態に注意しながら、しばらく様子をみてあげましょう。

咳がでたからといって、すぐ薬にたよるのも問題です。
まずは保温や湿度、栄養のある食事などの子供の身の回りに気を配るのがいいでしょう。

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●気管支炎　きかんしえん

気管支に炎症をおこすと咳がではじめます。

のどに痰(タン)がつまってゼーゼー音がするときには、喘息性気管支炎（ぜんそくせいきかんしえん）ということも考えられます。
静かに寝かしておいて、湿度を高くして痰が出やすくしてあげると楽になるでしょう。　

症状に応じて抗生物質を使う場合があるので、お医者さんの治療を受けたほうが良いです。
とくに咳以外の症状がわからない時や、熱がでたりしたときは早めに受診しましょう。

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●喉頭炎　こうとうえん

のどのずっと奥には声帯というものがあります。
その周辺は少し狭くなっており、ここに炎症がおきると咳がでます。

声が枯れたり、呼吸が苦しそうになることがあるので注意してあげましょう。

顔色が悪く（紫色ぽく）なったり、肩で息をつくようなときには、早急に小児科のお医者さまに診てもらいましょう。

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●細気管支炎

１歳前後の子どもに多い病気です。

気管支の先の方に、非常に細かく枝分かれした細気管支があります。
ここが炎症して咳がでるのですが、まだ痰（タン）を上手に出せないので、注意が必要です。

時には呼吸が苦しくなって急に病状が悪くなることがあります。
小鼻を苦しそうに開いて、肋骨と肋骨の間が大きく波を打つような呼吸（陥没呼吸）をするときは、大変危険な状態です。

一刻も早く大きな病院を受診しましょう。

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●肺炎　（はいえん）

肺炎には２種類あります。
ひとつは細菌が原因でおこるもの（細菌性肺炎）。
ふたつめはウイルスが原因でおこるもの（ウイルス性肺炎）です。

また肺炎のおこり方から、炎症が１つの肺葉に広がっておこる大葉性肺炎と、気管支炎からつづいておこる気管支肺炎に分けられます。

ウイルス性肺炎の一つであるマイコプラズマ肺炎は、発熱はいろいろですが全身状態は概してよいものです。
しかし他の肺炎は、咳は激しく全身状態が悪いことが多いので、肩で息をついたり顔色がよくないときには、できるだけ早く病院を受診する必要があります。

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●気管支喘息　きかんしぜんそく

気管支喘息はアレルギー性の病気です。気管支にけいれんを起こすもとをアレルゲンといい、子どもによっては、家の中のほこり、ペットの毛、花粉などいろいろなものに反応します。

咳がひどいときには呼吸困難になってしまう事もあり、注意しましょう。

アレルゲンを除くなど日常の身の回りに気を配ることが発症の予防になりますが、大切なのは専門のお医者様に指導していただき、アレルゲンを確かめる検査を受けて、アレルギーに対する積極的な治療をしてもらうことです。

子どもが大きくなるにしたがって、自然に治っていくことが多いです。
子どもにも病気の癖などをよく説明してあげて、一緒に治療を続ける努力を致しましょう。

気長にあせらず、周囲の人が明るく接っしてあげる事が大事です。

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●気道異物　きどういぶつ

のどに何かがつっかかえた時の事を気道異物といいます。

元気にしていた子どもが、目を放した隙に何かを飲み込むと起こります。
十円玉などのお金、ピーナッツ、ビー玉などがよくある例です。

目に付いたものを口に入れたがる小さな子どもには十分気をつけましょう。
子供の周辺にこういう危険なものを置かないことが最大の予防になります。

もし起きてしまったら、すぐに救急車を呼びましょう。

※掃除機などを口に突っ込んで吸うと意外と取れることがあります。
　　汚いなんて言ってられませんので、頭の片隅にでも入れときましょう。

　
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もっと病気のことで、調べたい方は、下記サイトを参照ください。
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そして、お子様が元気になりますように願っております。
パパさん、ママさん、頑張ってください！！

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ここカラダ		症状から何科に行けばいいのか解るサイト。お近くの病院も見つけられます。
子どもの病気百科		小児に関する様々な病気及び症状などを各分野別にQ&A形式で閲覧できる小児科総合ページです。
子供の病気辞典		子供の病気を語句で検索出来るサイト。子供の病気はここで調べると良いでしょう。